とても無機質な内容ですが、ともあれ、あれこれ危険度や
注意事項が書いてありますので、抜粋いたしております。
どうかよろしくお付き合いくださいませm(_ _)m


11.有害性情報
 急性毒性:粉塵を吸入すると、鼻、のど、気管が刺激される。

 皮膚腐食性・刺激性:重篤な皮膚の薬傷・目の損傷(区分1A)

 眼に対する重篤な損傷・刺激性:重篤な眼の損傷(区分1A)
        眼に入ると、結膜や角膜が腐食され、視力低下や失明することがある。

特定法的臓器・全身毒性ー反復暴露
           :呼吸器系の障害(区分1)
            ヒト呼吸器、気道を刺激し、肺水腫を引き起こすとの記述がある。


12.環境影響情報
 生態毒性
  魚毒性:水生毒性(急性) 水生生物に有害(区分3)
                 甲殻類(ネコゼミジンコ)

13.廃棄上の注意
 残余廃棄物:水に溶解して希薄な水溶液とし、酸(希塩酸、希硫酸など)で中和させた後、多量の水で希釈して排水する。
または都道府県知事の許可を得た廃棄物処理業者に委託処理をする。
(注:これについては、家庭で希釈、廃棄はものすごく大変だ、ということがわかっています。
「苛性ソーダの廃棄について。」に書いたように、
余分の油で鹸化させて石鹸の状態にしてから処理、という方法が良いのでは?とい方向性が見えています。)

 容器:空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去した後に処分する。
(水に浸し、流水で何度も洗ってから捨てて下さい。)


15.適用法令
 毒物及び劇物取締法 :劇物
 労働安全衛生法:施行第18条の2 名称を通知すべき有害物(政令第319号)

16.その他の情報
 引用文献     化学物質の危険・有害物便覧、厚生労働省安全衛生部監修 中央労働災害防止協会
          危険物ハンドブック、ギュンター・ホンメル編 など。

         関東化学株式会社 製品安全データシートより抜粋。


主な部分で関係のありそうな所を抜粋して書きました。なるべくわかりやすく・・・と
思いながら、注釈をつけたりいたしましたが・・・・。それでもかなり無機質な内容になってしまいました。

ただ、お読みいただいて、「なるほど、危険だな。」ということや緊急時の応急処置の仕方がわかったり、
また、「あそこに何か書いてあったな・・・。」と調べられることが出来るように、と思って書きました。

くどいほど繰り返しますが、苛性ソーダはこういうデータシートを作ることが義務付けられており、
またそこに繰り返し「重篤な損傷」という言葉が出てくる危険な薬品です。
それを日常的に扱っていることを忘れないで下されば、と思います。

「素手で扱っても最初はどうということはない。」とか、「酢をかければ大丈夫。」とか
今までお読みになった石鹸作りの本の記述はお忘れ下さいm(_ _)m

「とても危険、危険だけれど、正しい扱い方をすれば危険は防げるもの。」
という認識で 石鹸作りを楽しんでいきましょうね。