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ムラサキイモの粉末は「イモ」ですので、でんぷん、そしてアントシアニンという物質が含まれております。

アントシアニンは溶液のpHで色がすごく変わるのでコントロールが難しいかもしれませんが、
レシピを変えて酸性度(アルカリ度)をうまく変えることができれば赤から緑、そしてちょっと濃いめの青緑まで
いろいろな色が楽しめるかも・・・・などと教えて頂いて早速その気になってやってみよう、ということに・・・(^^;)


(紫イモに含まれるアントシアニンのpHによる色の変化。綺麗じゃありませんか?)

ただし、pH3.5以上領域ではアントシアニンは不安定になるとのこと。
不安定とは、色素が安定せず、思った色が出せないかも・・・ということです(^^ゞ
これはちょっと不安要素を抱えているなあ・・・・と。

ちなみに卵やベーキングパウダーは弱アルカリなので、ムラサキイモの赤ではなく青系統の色になってしまいます。
それを抑えるために、レモン汁ですこし酸性側に負って赤系統の色を保たせているわけですね。

デンプンは苛性ソーダにそのまま入れたら加水分解してグルコースになるでしょうから、砂糖を入れたのとあんまり変わらない
結果になると思います。(糖類としての性質は維持しながら、構造だけ変わって行きます。構造変異体と言います。)
ただし、この「糖類」、石鹸を作っていらっしゃる方はおわかりのように、「褐色」になってしまうのですね。
さて、どうなることやら・・・・。

紫イモの紫色は、前述の通りアントシアニンですが、面白いことに、
このムラサキイモ から取ったアントシアニンは他の植物から採取したものより、耐熱性、耐光性 の安定性が高いのだそうです。
ですから、実験には紫イモ(アヤムラサキイモが一番良いようです。)が良いのではないか?と。

水、アルコール、酢酸などに可溶、油脂には不溶、とありましたので、油に混ぜて・・・という訳には行かないようです。
水に溶かして使うか、ちょっと乱暴に苛性ソーダに 入れてしまうか・・・。
ここで色の変色が得られるかも・・・と思っておりますが・・。
今回はあまり強アルカリにさらしたくなかったので、後入れにしてみよう、と。

で、後日談です。見事失敗しました(爆)やはり強アルカリ下では安定性が低く、
そして分解された炭水化物の糖分で褐色となりました(^^ゞ

カットしたばかりの紫イモ粉末を使った石鹸。周りは褐色ですが、真ん中がほんのり緑色・・。
ただ、時間がたつに従って、この緑色はどんどんなくなり、結局褐色の石鹸になりました(^^;)
自然の成分を使って青い色を出す、結構試行錯誤が必要なようです。

さらにアントシアニンの崩壊要素を調べてみました。ムラサキイモの色素を残すのは相当難しいようです・・・。

1.構造の問題 
アントシアニンにくっついている糖の種類によって安定度が異なります。
(アントシアニンは、一定の分子配列ではなく、いくつかの違った構造体の総称です。)
これによる崩壊は防げません。

2.酵素の問題
酵素の種類によっては崩壊を促進させます(グリコシターゼ、フェノラーゼ等)。
この場合は、短時間の高温処理によって酵素を破壊して崩壊を防ぎます。

3.温度の問題
温度が高いほど崩壊を促進します。イチゴを100℃で一時間置くと、
アントシアニンは50%崩壊します。
(物質が半分になる時間を半減期と言います。放射能物質などによく使う言葉ですね。)
この場合は、イチゴにおいてのアントシアニン半減期は100℃/hです。
38℃では計算によると半日ほど、となりますが、実際にはもっと早く崩壊して
しまうそうです。他の要素もあるからでしょうかね・・・。

4.光の問題
アントシアニンは光によって崩壊しますが、くっついている糖の部分にアシル基
という構造を持つアントシアニンは安定性が高いそうです。(おもに黒人参)

5.pHの問題。
出たな。これが問題だ・・・・(^^;)
中性、アルカリ性ではやはり不安定です。さらに酸素も関係し、崩壊を促進させます。

6.酸素の問題
特定のpHでアントシアニンが酸素に接触している場合、崩壊を促進します。
(って〜か、pHがどんどん変わる石鹸の場合、これはどっかで引っ掛かりそう・・・)
この場合は、密封して酸素との接触を断って、崩壊を防ぎます。

さらに、ビタミンC,糖(特に果糖、乳糖、などは酸素に触れて崩壊を促進させてしまいます。

最後に、金属と結合すると、青い色が出ます(^^;)
ただ、鉄、カルシウム、マグネシウム、という金属でヤグルマ草の青は出来ているそうで、
これくらいの金属だったら、ニガリあたりで与えられそうですが・・・・。
このヤグルマ草の青い色素、構造が複雑だそうで、与えたくらいではうまく結合
しなさそうです(^^ゞ
ニガリについては以前、イオン化した金属類が石鹸の泡立ちを邪魔する、と
書きましたが、結合してしまえば大丈夫であるな、と思っておりましたが、
思い通りに結合させるには、研究が必要そうです。

実はカルシウムと結合すると青くなる、という記述もありましたので、牛乳と
混ぜてみようかな?などと思っていたのですが、ずばり乳糖が崩壊を促進させてしまうのなら、ムダですかね・・・。

ただ、紫イモを使った石鹸、青くすることも緑にすることも出来ませんでしたが、使い心地はよろしかったです(笑)
紫イモのデンプンが分解されて出来る糖分は、ご存じの通り泡立ちを良くしますし、また保湿の効果もあります。
「褐色でもいい」もしくは「褐色にしよう。」という意図でもって、さらに泡立ちや保湿も考えたら、
これはこれでアリなのかも・・・・・。