代表的なオイルの鹸化値をまとめてみました。随時追加して行きます。
ここに書いてあります鹸化値はすべて苛性カリ(KOH)のものです。苛性ソーダ(NaOH)に換算してお使い下さい。
また、購入したお店で鹸化価が表示されております場合は、そちらを採用して下さい。
オイルの特徴につきましては、私個人の主観も入っております。
バターの一部に関しては、自分の使っているバターの成分から、自分で計算した鹸化価を表示しています。
抽出法、その他の条件により、鹸化価にばらつきが出る場合もありますことをご了承下さい。

  1. 油脂名   鹸化価
    オイルの特徴その他
     

    オリーブ油

     187.6

    石鹸に使われる代表的なオイル。やわらかい石鹸になるので、あまり配合が多過ぎると溶け崩れの激しい石鹸になる。トレースはかなり遅い。

    ココナツ油 

    266

    石鹸を固くすると同時に泡立ちも良くする。ただ、肌に良くないとされる成分も入っているので、20%以下の配合が望ましい。

    パーム油 

     197.4

    アブラヤシの果実から取れる。これに対してパームカーネル油は種から取れる。油の組成が異なるので、混同しないように注意。白いものは精製したもの、カロチンの成分を残し、オレンジ色のものはレッドパームと呼ばれる。ココナツ油とともに石鹸の泡立ちを良く、クリーミーにする。

    パームカーネルオイル
    (パーム核油)
     
    218.4 

    同じ木から採れても、果実から採れるものはパーム、種から採れるものはパームカーネル。性質ははココナツ油に似ているが、ココナツ油よりも肌に優しいとされる。

    アプリコットカーネルオイル
    (アプリコット核油)

    189 

    さらっとしたオイルでマッサージにも使用できる。キメの細かい泡立ちの石鹸ができる。スイートアーモンドと成分が似ているが、こちらの方が寿命が長いので、使いやすいかも・・。

    アボカドオイル  186.2 

    ベビーオイルに好まれる。ちょっと重いオイルなので、他のさらっとしたオイルとブレンドするのがお薦め。私は10〜20%くらいの配合にしてます。

    亜麻仁油  189.9 

    亜麻の種から搾られる。柔らかい石鹸になる。酸化が早いので注意。 

    エゴマ油  191.7 

    非常にさらっとした油で、食用の場合はそのまま飲める。しそ、またはその仲間のエゴマの実から取れる。ゴマ油とは違うので混同に注意。α−オレイン酸を豊富に含む。

    エミューオイル 192.6 

    エミューという大型の鳥から取れる。動物性油脂でありながら、植物性油脂に近い組成。少々重いので、他の油とのブレンドがお薦め。EOの香りの維持力も高いと言われる。が、少々お高い・・・。

    オリーブスクワラン  1.05 

    ほとんど鹸化しない。皮脂に近い成分なので、クリームなどにも良い。石鹸としてはスーパーファットがいいかな・・・。

    キャノーラオイル  173.6 

    天ぷら油としてもお馴染み。廃油石鹸を作ったりしてます。ただ、100%配合にするとかなり柔らかく、溶け崩れる・・・。

     ククイナッツオイル

    189

    割とさらっとしたオイル。酸化が早いので、10%くらいの配合がお薦め。

    グレープシードオイル  177.1 

    かなりさっぱりめに石鹸が仕上がる。つっぱる方もおられるかも・・。また柔らかい石鹸になるので、他の油とブレンドすると良いかも。物によってはきれいなグリーン♪ 

    けしの実油  193.6 

     

    コーン油  190.4 

    とうもろこしから作られる。とうもろこし油。食用としてだけではなく、肌への効果も注目されている。

    ごま油  186.2 

    さっぱりした泡立ちの良い石鹸に仕上がる。ただ、これだけではちょっとさっぱりし過ぎに思われる方もいるかも・・。太白ごま油は焙煎していない白い油。焙煎したものは茶色の油。石鹸には太白をよく使うかな・・・。

    米ぬか油  179.2 

    さっぱり目の石鹸に仕上がると有名。ただ、個人的にはオリーブと1:1くらいで配合して使うのが好き。洗い上がりが気持ちいい♪人によってはさっぱりすぎると感じるかも。 

     スイートアーモンド
    オイル
    190.4 

    マッサージオイルとしても使用される。石鹸にすると、きめの細かいクリーミーな泡の石鹸になる。

    月見草オイル  190.4 

    気軽に手が出せないほどの値段なのが悩み・・・ 

    茶の実油  191.5   
    椿油  190.4 

    ヘアケアに良いことでも有名。ただ、やっぱり気軽に手が出せない値段なのが・・・(^^;)洗髪後のヘアマッサージにも良い。 

    ニームオイル  194.1 

    匂いがちょっときつい。低温で固まるので、硬い石鹸になる。使用としては10%以下の配合が良い。

    ピーチカーネルオイル
    (ピーチ核油)
     
    191.8 

    スイートアーモンドの代用としても使えるので、ナッツ系のアレルギーのある方はこちらの方がお薦め。泡立ちも決め細かく、クリーミー。

    ピーナツ油  190.4 

    柔らかい石鹸になるようです。配合としては10〜20%がいいとのことです。(使ったことないです。すみません・・) 

    馬油  196

    ヘアケアにも良いと言われ、また優しい石鹸になるので、好む人も多い。シャンプーバーに使ってます。さらりとした油ですが、配合が多いとちょっと溶けやすいように感じますが・・。

    ひまし油 
    (キャスターオイル)
    180 

    かなり粘度が高く、柔らかい石鹸になる。20%以下の配合が良い、と言われている。私は10%くらいにしてますが・・。EOの香りの維持性も高いので飛びやすい香りを使う時にはお薦めかも・・。また、髪を洗うのにも良いし、なかなか重宝してます。

    ひまわり油  187.6 

    ハイリノールのものはハイオレックより酸化が早いので注意。オリーブオイルと似た性質なので、使いやすい。私の買って来たのはハイリノールだったので、早めに使ってしまおう、と焦ってます。 

    ヘーゼルナッツオイル  189.8 

    比較的軽くさらっとしたオイル。しっとりした石鹸になります。 


    ヘンプシードオイル
     
    (麻の実油)
    188.3 

    ちょっと濃い目の緑色をしたオイル。石鹸を硬くします。配合としては10〜20%が良い、とのことです。ちょっと高かったので、もったいなくてまだ使ってません・・・。麻の実油とも言われます。亜麻の実油との混同に注意。 

    ホホバオイル  96.6 

    鹸化はしにくいです。さらに、酸化もしにくいので、SF向きなオイルかな・・。お高いのでSFにしか使ったことがないです(^^;) 

    マカダミアナッツオイル 194.6 

    個人的に大好きなオイルです。皮脂の成分に一番近いオイルとされ、マッサージにも良し。優しい石鹸になりますし、配合は100%でもOK。ただ、ちょっと柔らかいものが出来るので、硬めになるものを配合しても使い勝手がいいかも、です。

    綿実油   194

    割と柔らかい油なので、他のものとブレンドすると使いやすいかも・・・。 

    ローズヒップオイル  192.6 

    薔薇の果実ローズヒップから採られたオイル。肌への効果も抜群、と言われてますが、かなり高いのでなかなか手が出ず・・(TT)酸化しやすいので保管に注意。

    バター系     
    オリーブバター  188.6 

    オリーブの果肉から採れるバター。オレイン酸を豊富に含み、溶けくずれしやすいオリーブオイルにちょっと足してやるものアリかと。 

    コクムバター  190 

    マンゴスチンの一種の実から採れるバター。ステアリン酸の含有率はとても高い。かなり硬い石鹸になりますが、あまり入れ過ぎると使いにくいので、5%あたりの配合がいいようです。私はシアバターと併用してます。カカオバターの代わりとして、カカオバターよりも低刺激なものを・・と使い始めました。 

    サルバター 

    259 

    コクムバターと同じくココアバターの代用として使える。が、使用感はシアバターに似てるかも。硬い石鹸になります。安定したバターなので、使いやすい。

    シアバター  179.2 

    そのままマッサージにも使える。石鹸に入れればクリーミーな優しい泡立ちと固さも得られる。けっこう欠かせないバターとなってます。未精製のものはちょっと独特の香りがあります。私は好きですが・・。

    カカオバター
    (ココアバター)
     
    191.8 

    モノによってはかなりのチョコレートの香りが。最後まで残る場合もあるので、そんな時はオレンジの香りと合わせたりしてます。硬い石鹸になります。が、肌に合わない人もおられます。(アレルギー) 

    マンゴーバター  179.2 

    シアバターの代わりとして使える、と言われていますが、ステアリン酸の含有率はちょっと低め。ただ同じように優しい泡立ちの硬めの石鹸が作れます。シアバターよりやや硬め。

    モーラバター  188.7 

    クリーミーな質感。エミュオイルと似ているそうなので、代わりに使えるかな?なんて思ってますが。硬さも得られますし。 

    レッドパームバター  201 

    レッドパームオイルの代わりに使い始めたバター。硬さはそんなには無いですが、それでもオイルよりは得られます。黄色からオレンジ色の石鹸になります。泡はキメ細かくて、とろけそうな感じ。お気に入りの一つ。