×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

苛性ソーダ水溶液を作る容器は、ガラスではいけないよ、ということはお聞きになったことがあると思います。

何故でしょうか? 答えは・・・・

「苛性ソーダはガラスを溶かす」からです。(これについては強アルカリと強酸によるデータが出ています。)

ただ、急激にではありません。ゆっくり、ゆっくりとガラスを溶かしていきます。
ですから、ガラス容器で濃度の高い水溶液を何度も作っていると、段々とガラスが弱くなって行きます。

苛性ソーダは水に溶けるとき発熱するのはご存知ですね?

ガラスは、耐熱であっても、ちょっとした傷には大変もろい、という性質があります。
たとえ目に見えないほどの微小な傷であっても、少しのショック、または少しの温度変化で簡単に割れてしまうことがあります。

水溶液を作っている最中に、いきなりパン!と割れてしまって、水溶液がだああぁ・・・・なんてこぼれたら・・・。
(また、万が一そうなってしまい、水溶液がこぼれてしまった時、キッチンのシンク内で作業をしていれば、
濃度の高い苛性ソーダ水溶液がそのまま排水されることにもなってしまいます。)
実際に、水溶液を作っている最中に苛性ソーダを入れたビンが割れた、底が抜けた、という話は何度も聞きます。

ですから、苛性ソーダ水溶液を作る時には、ポリプロピレン、またはポリエチレン製の容器にしましょう、ということになっているのです。
この材質は強アルカリに対して耐性があることが確認されています。

ジャムの瓶ではダメです。また、百円ショップなどで適当に買って来た・・・なんて容器も避けて下さい。
皮膚に対する火傷の致死性も確認されている薬品です。
どうか苛性ソーダを入れる容器だけは材質に気を使って、「大丈夫」なものを選んで下さいね。

出来れば取っ手がついていて、また入れるときに少しずつ入れられるように
口がついているものが使い勝手がいいと思います。

たいした値段はしません。「ジャムの瓶で大丈夫」と本に書いてあっても、
それは信用しないで、安心な材質を選んで使って下さいね。


追記します。2008.3.5
この記事が最近話題になっているようで・・・・(^^;)
「苛性ソーダはガラスを溶かすか溶かさないか?」という話題だそうです。
苛性ソーダはガラスを溶かします。と言っても、すぐにどろどろに溶かしてしまう訳ではありません。
ゆっくりゆっくり侵食していくのです。
データについては今問い合わせておりますので、許可がおりましたらアップいたしますが、
一応数字だけを述べますと、5%の濃度の90℃水溶液で6時間、これで「すりガラス状」に白濁する、というデータがあります。
非常に遅い反応です。
そして石鹸作りに使う苛性ソーダ水溶液ですが、5%なんて濃度ではないことはご存知ですね。
(余談ですが、5%濃度の苛性ソーダ水溶液は劇薬扱いではありません。
劇薬とするには5%を越える水溶液でなくてはなりません。)
私の使う水溶液は約37%(鹸化率90%)です。
溶かしたばかりの時の温度は60〜68℃。
水で冷やすことはしませんので、約10〜15分容器に入れておりますでしょうか。
温度こそ90℃には達しておりませんが、この濃度が問題なのでは?と思うのですね。

そして、「ガラスでは危険だ」という意味は、「すぐに割れるから」とか「すぐに溶かすから」ではなく、
「だんだんと侵食されていって、強度が落ち、ガラスが割れてしまった場合、大変に危険なことになる」という意味です。
「過剰反応」と言われてしまえばそれまでかも知れませんが、実際に「いきなり真っ二つに割れた。」
「いきなり底が割れて落ちてしまった。」という話は聞きます。
高濃度の苛性ソーダ水溶液は大変危険なものです。
万が一容器が割れてしまって、水溶液がこぼれだしてしまった場合、後の処理が非常に大変ですし、また危険を伴います。
ですから耐アルカリ性の確認されているポリエチレン、ポリプロピレン製の容器をお薦めしているのですね。
危険なものを扱うからこそ、「出来るだけ安全に」をモットーとして石鹸作りを楽しんで欲しいのです。
「危ないかも・・でも今まで事故もなかったし。」ではなく、「これなら大丈夫」と安心して楽しんで欲しいのですね。
そんな訳でこのガラスの記事をアップさせて頂きました。

それから、苛性ソーダの保管、これについても、ガラスのものはおやめになって下さい。
長時間保管しておきますと、ガラスは浸食され、フタとビンがくっついて開かなくなったりします。
こうなると後が大変に厄介です。
「苛性ソーダはガラスでも大丈夫」であるなら、ガラス瓶入りの苛性ソーダが売られていてもおかしくないと思いませんか?
苛性ソーダをお買いになる時、入れられている容器の材質を確認してみて下さい。
専門の会社が「保管」を考慮して入れてある材質、それが何であるか見てみれば、苛性ソーダを何に入れたら良いのか、
推測できるかと思います・・。