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Q: 苛性ソーダ水溶液を作っていたら、白いフケのような浮遊物が浮いて来ました。
これは何ですか?このまま石鹸を作っても大丈夫ですか?

考えられる可能性としては4パターンあります。

1.苛性ソーダの保存期間が少々長かったため、保存中に二酸化炭素と触れて炭酸ナトリウムに変質した部
水溶液中に浮いてきた。(粒子の外側が炭酸ナトリウム、内側が苛性ソーダ、という状態)

炭酸ナトリウムは水に溶けはしますが、石鹸に使う濃度の高い苛性ソーダ水溶液を作る場合、
先に苛性ソーダが溶けてしまって、炭酸ナトリウムの水に対する溶解度は下がってしまいます。
それで、炭酸ナトリウムに変化した部分のある苛性ソーダを濃度の高い水溶液にした場合、浮遊物として
目に見える状態まで露出してくる場合があります。


2.同じく二酸化炭素に触れた部分が炭酸水素ナトリウムとなって浮遊して来た。

炭酸水素ナトリウムは、炭酸ナトリウムと違って水には溶解しにくいものです。
これが出来ている場合は、間違いなく水溶液中に浮遊物として浮いて来ると思います。
ただ、これが出来るためには二酸化炭素が2分子必要でありますので、普通に空気を遮断して保存しておいた
場合には出来にくい物質ではあります。

1.2.で出来る炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムは無害です。(微量であるため)


3.苛性ソーダが再結晶化した。

飽和に近い状態の苛性ソーダを急激に冷やしたりいたしますと、「過飽和」という状態となり、苛性ソーダは
再結晶しやすくなります。フケのようなものがひらひらと漂っている・・・
というのは再結晶化の初期段階に見られる状態です。
こうなりますと、さらに水を加えるか温度を上げるかしないと溶けてはくれず、
さらに結晶が大きくなって来たりいたします。

ただ、この過飽和による再結晶化、水『に』苛性ソーダ『を』少量ずつゆっくりと温度を確かめながら入れていく・・
という水溶液の作り方をした場合、非常に出来にくい現象ではあります。
逆に、水『を』苛性ソーダ『に』注ぎ込む、というやり方をした場合、
再結晶化しやすい状態を作る、ということにもなります。
水を苛性ソーダに注ぎ込み、急激に冷やしながら溶かすためにがちゃがちゃかき回したりいたしますと、
再結晶化を促すことになったりもします。(化学の実験室では、再結晶化をさせたい場合にわざとがちゃがちゃ
かき回す、というのが小技の一つでもあったりするそうです。)
再結晶化を防ぐ意味でも、苛性ソーダを溶かす順番はきちんと守って下さいね。

ちなみに、こうなってしまった水溶液で石鹸を仕込んだ場合、少々長めに熟成期間を取り、
パッチテストなどをした後、安全策として台所用などの石鹸に使うなどして下さい。


4.単なるゴミ

容器、もしくはマドラーなどに何気にくっついていたゴミだったりする・・・。
この場合は自分用の石鹸でしたら入っていてもまあいいかな・・(^^ゞ


苛性ソーダ水溶液の浮遊物が何であるか知りたい場合、浮遊物をろ過してみてもう一度水に溶かし、
1.溶けるようなら炭酸ナトリウムか苛性ソーダの再結晶。
2.溶けないようなら炭酸水素ナトリウム。かもしくはゴミ。
というような判断で良いかな、と思います。


Q: 石鹸作りをしたいのですが、子供もおり、また夫には「苛性ソーダは危ないものなので、家の中で作るのはやめて
欲しい。」と言われてしまいました。というのも我が家はオープンキッチンでリビングとつながっているのです。
晴れた日に庭など外で作っても大丈夫ですか?

「何故キッチンで作るのか?」というトピックにも書きましたが、苛性ソーダを扱っていて万が一何か
トラブルが起こった場合に、大量の流水を確保できる状態にしておくことはとても大切です。
庭などではそういった流水をすぐに出せる状態にはしにくく、また風などがあれば苛性ソーダの粉末も舞ってしまうことがあります。
石鹸に使う苛性ソーダ水溶液はとても濃度の高いものなので、万が一皮膚に触れた場合、流水での処理は時間との勝負です。
また庭まで油や道具など持っていくのも大変ですし、作業台も必要ですよね(^^;
けっこう大変かと思われます。

苛性ソーダ水溶液を作る時に出ると言われるミスト(苛性ソーダを含んだ水蒸気のようなもの)は、
気をつけてあまり高い温度に作らなければ抑えることが出来ますので(「水溶液を作る手順」を参考にして下さい)
換気扇の下で作ればそれほど問題にはなりませんし、出来れば石鹸を作る際には、だんな様に外でお子さんと遊んで頂いて、
その間にキッチンで石鹸作りを楽しまれることをお薦めします。
 
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